1.導入
みなさま、おはようございます。エレミヤ書からの説教は8回目になりますが、前回からエレミヤの預言者としての後半生を学んでいます。今日は、このエレミヤの後期の活動を支えてくれた人物、彼の「相棒」とも呼ぶべき人物についてお話ししたいと思います。みなさんは、「相棒」というと、どんな人物を思いだすでしょうか?私はイギリスの推理小説、シャーロック・ホームズに登場するドクター・ワトソンを思い浮かべます。ホームズは架空の人物とはいえ、イギリス人のユニークさを体現したような非常に興味深い人物です。しかしこのホームズの大活躍も、彼の相棒にして伝記作家であるワトソン博士の働きなくしては私たちに伝わることはなかったでしょう。そしてホームズにとってのワトソンこそ、エレミヤにとってのバルクでした。エレミヤはホームズと違って歴史上の人物ですが、エレミヤは自伝を書き残したり、自分の預言を集めて預言集にしたりすることはありませんでした。エレミヤの預言者としての驚くべき働きが今日の私たちに伝えられているのも、この書記バルクの働きのお陰なのです。
“書記バルクエレミヤ書36章20~32節” の続きを読む