真理をあかしする聖霊
ヨハネ福音書15章26節~16章15節

1.序論

みなさま、ペンテコステおめでとうございます。ペンテコステは、クリスマス、イースターと並ぶキリスト教の三大主日の一つです。クリスマスとイースターはそれぞれイエス・キリストの誕生と復活を祝う日ですが、ペンテコステはイエスではなく聖霊に係わる日です。しかし、イエスは歴史上の人物なのでイメージが持ちやすいですが、聖霊はその名の通り「霊」ですので、どうもとらえどころがないと多くの方が感じられていると思います。そこで、今日の聖書テクストを詳しく見ていく前に、聖霊について少しお話しさせていただきたいと思います。

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ヨハネ福音書15章26節~16章15節” の
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生ける水としての聖霊
ヨハネ福音書4章1~42節

1.導入

みなさま、ペンテコステおめでとうございます。おめでとうございます、と言った後に説明するのも変ですが、ペンテコステとは、死者の中から復活した後に天に戻られたイエスに代わって、教会の主として、またリーダーとして聖霊が教会に与えられたことをお祝いする日です。イエスという指導者を失った教会に、新たに聖霊という指導者が与えられたのです。ペンテコステは、クリスマスとイースターと並んで、キリスト教の三大主日の一つとされています。しかし、クリスマスやイースターと比べると、ペンテコステは世間一般ではほとんど知られていない、地味な主日だと思われているのではないでしょうか。クリスマスはイエス様の誕生日ということで分かりやすく、今やクリスチャンのみならず、すべての人のお祭りのようになっています。それに対してイースターは、イエスの復活を祝う日ですが、死んだ人がよみがえるというのは確かに一般の方には信じがたいことかもしれませんが、テレビなどで海外の盛大で荘厳な復活祭の様子がしばしば報道されていることもあって、かなり認知度が上がっていると思います。私も今年の春、近くのトップというスーパーで買い物をしていると、「イースターはイエス・キリストの復活を祝う記念日です。みなさんこの機会にぜひ卵を買いましょう」という場内アナウンスを聞いて、イースターも日本でとうとう市民権を得たな、とうれしく思いました。それに対し、ペンテコステと聞いてもほとんどの日本の方からは「それ何?」という反応しか返ってこないように思います。

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ヨハネ福音書4章1~42節” の
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