超格差社会の中の救世主
マルコ福音書1章1節

1.導入

みなさま、おはようございます。私が毎週日曜日に講壇から説教するようになって6年目になりますが、これまで福音書の連続説教をしたことは一度もありませんでした。復活祭やクリスマスなどの特別の機会には福音書から説教をしてきましたが、福音書全体を連続して説教するということはしていません。それは、福音書全体から説教することに特別の重みがあるからです。聖書全体の中で、福音書から講解説教をすることは最も大変なことであろうと思います。そこで満を持して、とまで大きなことは言えませんが、これまで私なりに福音書を語るための準備をしてきました。これからじっくりと、最も古い福音書であるマルコ福音書を皆さんと一緒に読んでいきたいと思います。

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福音
第一コリント15章1~11節

1.導入

みなさま、おはようございます。6月も最後の主日礼拝になりました。今日から第一コリントも、いよいよ最後のテーマに入っていきます。これまでパウロは、コリントの人々からの質問に答える形で、四つのテーマを取り扱いました。7章からは結婚について、8章からは偶像に献げられた肉について、そして11章以降は礼拝に関しての様々な問題について、丁寧に指示を与えました。そして15章からは復活、からだのよみがえりの問題を扱っています。パウロはこの復活の問題を、手紙の最後で取り扱っているのです。なぜ一番最後にしたのか?といえば、それがあまり大事ではない、最後に付け足しのようにして論じればよい問題だったからではありません。反対です。これが最も大切な事柄なので、この手紙の最後の部分にとって置いたのです。なぜそんなに大切なのか?それはこの問題が「福音」にかかわる問題だからです。

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第一コリント15章1~11節” の
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