宝はここに(間島 直之師)
マタイ福音書13章44~46節

*今回の説教には音声はありません

今日開きましたのは、主イエス・キリストがお語りくださった天の御国のたとえです。主イエスは天の御国を宝にたとえてお話なさいました。高価な宝、夢にまで見るほどの宝です。皆さんそれぞれ、人生最大の宝は何でしょう。もっとも高価な買い物は何だったでしょう。値段も問題でしょうけど、それをほしいと思って努力したり貯金したりずっと思い続けてやっと手に入れた、あるいは、その素晴らしさにあまりに魅了されて、前後の見境もなく衝動買いしてしまった、というような経験や思い出のある物は何でしょうか。主イエスがお語りくださったのは、そんな宝を手に入れた二人の人のお話です。

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まことの休息
マタイ福音書11章25~30節

1.序論

みなさま、おはようございます。そして、新年おめでとうございます。1年の計は元日にあり、と言われますが、1年の初めの礼拝とそのメッセージは今年の方向性を決める大切なものです。そこで今日の説教は、今年1年間当教会を導いていく年間主題聖句について考えてみたいと思います。私たちは昨年の教会総会に年間主題聖句を選びましたが、それは大変有名なマタイ福音書11章28節です。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」この一節が含まれている11章25節から30節まで、今日はそこからメッセージを語らせていただきます。この28節はあまりにも有名なので、前後の文脈に関係なくこの一節だけが取り出されて語られることが多いのですが、英語でコンテクスト・イズ・キング、つまり聖書のみことばの意味を決定するのはその前後の文脈だという格言が示すように、この28節の真の意味は、イエスが語られた文脈全体から判断されるべきです。

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新しいモーセ
マタイ福音書1章18~2章21節

みなさま、クリスマスおめでとうございます。私たちはこれまでずっとマルコ福音書を読んで参りましたが、マルコには主イエスの誕生物語はありません。イエス誕生の次第を詳しく述べているのはマタイとルカの二つの福音書なのですが、昨年のクリスマス礼拝ではルカ福音書からメッセージをさせていただきました。そこで今年のクリスマス礼拝ではもう一つの誕生物語、マタイ福音書からメッセージをさせていただきたいと思います。

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神の王国のために
マタイ福音書4章1~11節

1.導入

みなさま、クリスマスおめでとうございます。言うまでもなく、今年は本当に大変な年でした。私はこの4月から当教会の牧師として赴任しましたが、赴任した翌週には政府から緊急事態宣言がなされ、これからどうなってしまうのかという不安の中にいました。そんな中でも、私たちの教会は十分注意をしながらですが、通常通りの礼拝を主に献げ続けることができ、休むことなくこのクリスマスを迎えることができました。そのことを主に感謝し、また皆様一人一人の祈りと献身に感謝したいと思います。

そうはいっても、コロナの第三波は留まるところを知らないようです。私たちは自分たちでできることを精一杯していますが、私たちの努力には限界があります。こんな時こそ、権限を一手に集める政治のリーダーが適切に私たちを導いてくれることを期待してしまいます。それは日本でもアメリカでも同じでしょう。独裁政権の国とは違って、日本のような民主主義の国では、リーダーは私たち自身が選べることになっています。しかし、自分たちが選んだはずのリーダーでも、その政治に心から満足するということは少ないように思います。特に大きな期待を受けて始まった政権が期待外れだと、その落胆もなおさら大きくなります。私たちみんなの期待に応えてくれるような、理想的なリーダーはいないものでしょうか?どうすればそのようなリーダーを見つけることができるでしょうか?

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