1.導入
みなさま、おはようございます。今月の第4主日はペンテコステ主日、初代教会に聖霊が降った日のことを記念する日になります。私たちは第一コリントの学びを続けていますが、奇しくも今回と次回の箇所はその聖霊の働きについてのパウロの教えになっています。ですから、ペンテコステ主日にもこの第一コリントの講解を続けていきます。さて、これまでの説教でなんどもお話ししていますが、第一コリントの手紙は内容がとても具体的です。パウロはコリントの教会で起こっている様々な問題を、手紙を通じて取り扱っています。先の8章から10章までは「偶像にささげた肉」の問題を取り扱っていました。11章以降は、パウロは新しいテーマに入ります。それは「礼拝」にまつわる様々な問題です。11章から14章まで、パウロは礼拝に関するいろいろな問題を取り扱います。パウロはまず11章で、礼拝中の女性のヘアー・スタイルの問題と、先週は「主の晩餐」、つまり「聖餐式」の問題についての教えやおすすめを書きました。今日のところからは、礼拝中における聖霊の働きに注目していきます。パウロはこれから、特に異言語りといわれるカリスマ的な働きについて指示や勧告を与えていくのですが、今日のところは聖霊についての基本的な事柄を語っています。
“御霊の働き第一コリント12章1~11節” の続きを読む