1.導入
みなさま、おはようございます。エレミヤ書からの連続説教は今日で7回目になりますが、今日の箇所はエレミヤの預言者としての40年の歩みの後半生の幕開けと呼ぶべきものです。エレミヤはだいたい20歳ぐらいから預言者としての活動を始めますが、それから19年後、エレミヤが40歳になる少し前に、衝撃的な出来事が起きました。それが前回の説教でお話ししたヨシヤ王の死です。ヨシヤ王は、南ユダ王国の歴史の中でもっとも神に忠実だったといわれる王で、偶像で満ち溢れていた南ユダ王国から偶像礼拝を一掃し、唯一の神への信仰に人々を立ち返らせるために力を注いだ人物でした。エレミヤも、この王の改革の働きに賛同し、預言者として人々に偶像礼拝から離れるように訴えました。多くの反対に遭い、孤立しがちだったエレミヤにとって、この同年代の王は心の支えだったことでしょう。ヨシヤ王にとっても、自分の改革を支持してくれる若き預言者は心強い存在だったでしょう。
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