1.序論
みなさま、おはようございます。これまで何度かお話ししていますが、私たちは今、マルコ福音書において、旅の途上にいます。これは文字通りの意味で、イエスと弟子たちがガリラヤからエルサレムへと向かう旅の途上にいるという意味です。この旅にはとても重要な目的がありました。それはイエスが弟子たちの盲目を癒す、あるいは閉ざされた目を開くということです。これはもちろん比喩的な意味においてであり、弟子たちには肉眼になにか病気や問題があったということではなく、霊的な目が閉ざされていたということです。別の言い方をすれば、イエスは旅の途上で、大切なことが理解できていない弟子たちに、神の国を受けるにふさわしい人になるための教育を施していたのです。前回の悪霊払いの奇跡の箇所では、自分たちの力について少し高慢になっていた弟子たちを謙虚にさせるというイエスの意図について学びましたが、今回の箇所でもイエスは弟子たちに大事なレッスンを与えます。それはステイタス、序列の問題についてのレッスンです。
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