1.導入
みなさま、おはようございます。来週からいよいよアドベントが始まりますが、ここ数日は夏日になろうかという温かさで、どうも季節感のない日が続いています。次週以降のアドベントですが、クリスマスの主日はもちろん特別なメッセージをしたいと思っておりますが、それまではこれまで通りコリント書簡の講解説教を続けていきます。この書簡から、クリスマス・シーズンにふさわしい説教ができると考えているからです。クリスマス・シーズンをどのように過ごすべきか、という話は次週にしたいと思っています。
さて、今日の箇所は、前回に続いてとても大事な内容です。今日の箇所では、パウロは特に教会について話しています。教会とは何か、また教会のリーダーとはどんな人たちなのか、ということを豊かなイメージを用いて語っています。イメージと言いましたが、つまりは比喩を用いて、パウロは教会とその指導者のことを説明しているのです。比喩には二通りあって、「君はバラのようだ」というように、「ようだ」を付けるのが直喩、「君はバラだ」と言い切るのが隠喩、メタファーです。君はバラだ、と言われるのは女性でしょうが、この言葉を聞いて単純に喜ぶわけにはいかないかもしれません。なぜなら、確かに良い意味では「君はバラのように美しい」という誉め言葉でしょうが、悪い方の意味では「君はバラのように棘がある、意地が悪い」という皮肉かもしれないからです。
“おのおのの仕事第一コリント3章1~17節” の続きを読む