1.序論
みなさま、おはようございます。ここ数週間、マルコ福音書の中でも非常に大切な箇所を読んで参りましたが、今日の箇所も大変有名な箇所です。ルネサンスの代表的な画家であるラファエロの代表作であり、白鳥の歌でもある「キリストの変容」という有名な絵が描いているのはこの場面です。この傑作はヴァチカン美術館にあり、私も実際に見たことがありますが、非常に強い印象を受ける作品でした。ただ、ラファエロの絵画を見て感動することと、マルコ福音書におけるこの出来事の意味を理解することとは別物です。今朝は、なぜこの出来事がこの場面で起こらなければならなかったのか、その文脈をよく考えてみたいと思います。
“変貌山の出来事マルコ福音書9章2~13節” の続きを読む