1.導入
みなさま、おはようございます。今日からいよいよアドベント、待降節に入ります。毎年クリスマス・シーズンになると、教会はいろいろなイベントで大忙しになります。しかし、今年は言うまでもなくコロナ問題が重くのしかかる状況下ですので、恒例の各種クリスマス・イベントは簡素化や自粛して、礼拝だけは守ろうという姿勢の教会が多いように思います。このようなときこそ、祈りにおいて神と静かに向き合ったり、聖書を読んで自らの信仰を振り返る機会とすべきなのかもしれません。クリスマスは今や、キリスト教信仰とは関係のない楽しいお祭りとして日本中で祝われるようになっていますが、そもそもはイースター、復活祭と同じく、私たちクリスチャンにとっては厳粛な気持ちで臨むべきものです。復活祭の場合はレント、受難節がその前に来るので、キリストの苦難を覚えつつ復活の喜びを待ち望むという、私たちも身を引き締めて準備をするという意識が強いのですが、クリスマスとなると、どうも世間のお祭りムードに影響されてしまい、そういう厳かな気持ちになりづらいように思います。
しかし、待降節という言葉がいみじくも示すように、アドベントとは待つときです。それも、主が来られるのを待つという厳粛な時なのです。今日の説教では、この「待つ」ということについて考えてみたいのです。
“主が来られるまでは第一コリント3章18~4章5節” の続きを読む