1.序論
みなさま、おはようございます。今日の説教タイトルは「イエスとペテロ」です。今日の箇所の主役はもちろん主イエスですが、ペテロもそれに劣らないほどの存在感があります。それは前回のゲッセマネの祈りについても言えることでしたが、受難劇の主役はイエスだけではなくペテロなのではないかと思うほどです。それもそのはずで、「マルコ福音書」は福音書記者マルコが書いたものであるものの、彼は使徒ペテロの通訳をしていた人物なのです。マルコはペテロの通訳をしながら、彼の語るイエスの生涯を記憶し、その記憶に基づいてマルコ福音書を書き上げました。ですからマルコ福音書は、イエスについての証言を提供したペテロによる福音書でもあるのです。
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