1.序論
みなさま、おはようございます。主の年2025年の最初の礼拝を皆さまと共に主に献げられることを感謝します。今年の説教も、昨年に続きましてサムエル記を読み進めて参ります。昨年は主にサムエル記の前半、上巻を読んできましたが、そこで描かれるダビデは若き英雄、苦難においても神への信頼を失わない立派な神のしもべでした。しかし、これまでと違い、王となって地位と富を独占するようになる今後のダビデの歩みは神に選ばれた聖者とは程遠いものになっていきます。むしろそれは浅ましい、エゴイスティックな王で、自業自得で惨めな晩年を送ることになります。ダビデは王としても父親としても失格であるということが、これから起こる一連の出来事で明らかになっていきます。そのような今後のダビデの歩みを考えると、今日の箇所は驚くべき内容です。ダビデがどれほどひどい罪を犯そうとも、彼から恵みが取り去られることはないのだということがその内容だからです。
“ダビデとの契約第二サムエル7章1~8章18節” の続きを読む