エマオの途上
ルカ福音書24章13節~32節

みなさま、イースターおめでとうございます。今日は主イエスが死者の中からよみがえられたことを祝う、キリスト教における最も大切な主日です。今朝は、ルカ福音書の復活後における大変有名な物語、「エマオの途上」についてお話しします。この話は大変有名なので、イースター説教で取り上げられることが多いのですが、私も二年前のイースターに取り上げています。私がこの教会にきて五年目で、同じ箇所から説教するというのは今回が初めてになりますが、二年前の説教とは違う視点からこの箇所を読み解いて参りたいと思います。

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足を洗うイエス
ヨハネ福音書13章1節~20節

みなさま、おはようございます。今日は、「棕櫚の主日」と呼ばれる日曜日です。それは、今から二千年前、主イエスが最後の一週間を過ごすためにエルサレムに入城されたことを覚え、記念する日です。人々は棕櫚の枝を振って「ホサナ、ホサナ」と叫びながらイエスを歓呼の声で迎え入れました。しかし、その数日後にイエスは逮捕され、十字架に架けられます。エルサレムでイエスが過ごした一週間の中で、それぞれの日に実際に何が起こったのかを正確に再現するのは容易ではありません。しかし、確かなことは、イエスが十字架に架かられる前夜、つまり木曜日の夜にイエスと弟子たちとの間で最後の晩餐が持たれたことです。今日はその時の出来事についてのお話です。

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ダビデの信仰
第二サムエル16章1~23節

1.序論

みなさま、おはようございます。本日は2025年度の最初の礼拝になります。私が当教会に遣わされて五年が経ちました。この五年間、様々な困難もありましたが、皆で力を合わせて歩んでこられたことは、主の大いなる恵みでした。そして今日もサムエル記を読んで参りましょう。

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自由の用い方
第一ペテロ2章9~17節

1.序論

みなさま、おはようございます。今日は2024年度の最後の礼拝です。私事になりますが、私が当教会に赴任したのが2020年の4月ですので、まるごと五年が経ったことになります。あっという間の五年間でしたが、同時に当教会には本当にいろんなことがありました。また、世界を見渡しても、2020年以降にはコロナのためのロックダウンや、ウクライナ、中東ガザでの紛争における悲惨なニュースが毎日のように飛び込んできて、心穏やかでは済まされない日々が続きました。そんな中でも、当教会がたゆまず歩んでこれたことについて、みなさまに、そして何よりも主に感謝いたします。

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生ける石
第一ペテロ1章22~2章8節

1.序論

みなさま、おはようございます。第一ペテロを読み始めて、今日は三度目の説教になります。前回は「聖なる者となりなさい」というみことばの意味を考えて参りました。聖なる者になるというのは神の子とされた特別な存在になることだ、ということを前回学んだのですが、ではその特別な者としてどう歩むべきなのかということを論じているのが今日の箇所です。

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反乱
第二サムエル15章1~37節

1.序論

みなさま、おはようございます。今日からいよいよサムエル記の後半の最大の山場に入ります。それは、ダビデ王家の第二王子であるアブシャロムが父であるダビデ王に対して反乱を起こすという大事件です。今日はそのいきさつを見て参ります。

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アブシャロム
第二サムエル14章1~33節

1.序論

みなさま、おはようございます。サムエル記もいよいよ終盤に入って参りました。これからのサムエル記は、ダビデ王朝の第三王子、いえ第一王子のアムノンが殺されているので今や第二王子になりますが、そのアブシャロムを中心に展開していきます。ダビデはライバルであったサウル王家を滅ぼし、周辺民族や国家も次々と征服し、今や盤石な権力を手に入れたはずだったのですが、なんと最大の敵は内側に、その家族の中から出て来たのです。ダビデにとっての最大のライバルはその息子となったのです。

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自分を低くするということ-レビ(マタイ)とザアカイの回心から
ルカ福音書5章27-32節; 18章9-14節; 19章1-10節
嶋田浩一

*今回の奨励は録音のみで、原稿はありませんが、ぜひ録音をお聞きください。

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ルカ福音書5章27-32節; 18章9-14節; 19章1-10節
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聖なるもの
第一ペテロ1章13~21節

1.序論

みなさま、おはようございます。前回から第一ペテロの説教を始めましたが、今回が二回目になります。前回はこの書簡の導入部分でした。挨拶のような内容です。しかし挨拶とはいえ、そこでは非常に大事なことが言われていました。それはどんなことかと言えば、ペテロは彼が手紙を書き送った人々が直面している困難は、彼らを浄化するための試練であり、その先には大きな報いが待っているのだ、ということでした。

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信仰と救い
第一ペテロ1章1~12節

1.序論

みなさま、おはようございます。これまで毎月の月末はヤコブの手紙を学んで参りましたが、その講解説教も終わりましたので、これからはペテロの手紙第一を読み進めて参ります。今日は月末ではなく、第三週ですが、本書簡に親しむためにも、今月だけは二回連続して本書簡から説教させていただくことにしました。

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