メシアの系図
マタイ福音書1章1~17節

1.序論

みなさま、おはようございます。私は2022年の5月から2023年の7月まで、一年余りにわたってマルコ福音書の講解説教を行いました。それから約二年ぶりに、今度はマタイ福音書の講解説教を行います。マタイ福音書はマルコよりもずっと長いので、当然ながらマタイからの説教はマルコよりもずっと長くなるでしょう。私たちにとって最も大切なことは、イエス・キリストを深く理解することです。マタイ福音書を通じて、私たちはこのことを目指して参ります。

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ダビデの歌
第二サムエル22章1~51節

1.序論

みなさま、おはようございます。約二年間に及んだサムエル記からの講解説教も今回で最終回となります。ハンナの祈りから始まったサムエル記ですが、サムエルやサウル、ダビデといった非常に個性的な登場人物が生き生きと描かれた、旧約聖書文学の最高峰と呼ぶべき非常に内容の濃い話でした。その講解説教の結びに当たり、今日は第二サムエル記の22章に収められたダビデの歌を見て参りましょう。

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御霊に従う
ローマ書8章5節~15節

みなさま、ペンテコステおめでとうございます。毎年ペンテコステ礼拝のさいには、私はいつも「ペンテコステ」とは何か、という短い説明をしてきました。といいますのも、キリスト教の三大主日のうち、クリスマスやイースターについてはキリスト教にあまり関心のない方々にも広く知られているのに対し、ペンテコステについてはクリスチャンでない方々にはほとんど知られていないからです。その理由は、クリスマスやイースターが何の日であるのかの説明がしやすいのに対し、ペンテコステについてはその意義を説明するのが簡単ではない、ということがあるように思います。

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反乱の後に
第二サムエル19章1~30節

1.序論

みなさま、おはようございます。2023年の7月からサムエル記の講解説教を始めましたので、この6月で二年が経ったわけですが、いよいよサムエル記の説教も今回を含めて残すところあと二回になります。サムエル記そのものはこの19章の後もまだ続いていきますが、サムエル記の主人公であるダビデの生涯という意味では、このアブシャロムの乱を一つの区切りとしてよいと考えています。ですから今日の話でアブシャロムの乱について振り返り、次回の説教ではダビデの生涯の全般を考えて、サムエル記の説教を終えるということです。

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主の後ろに従う
マルコ福音書8章31節~34節

矢田洋子

「私の後ろに従って来なさい」とイエスさまが言われたのは、福音宣教の旅をするイエス・キリストが最初に弟子たちに受難予告をしたその場面でした。イエスさまは、今ここで、初めてご自分の救い主としての使命を、弟子たちにはっきりとお話になりました。ご自分が苦しみを受けて排斥され殺されるということ、そして復活するということ、それこそがご自分の使命なのだということを、弟子たちにここで初めてはっきりとお話しになりました。

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妻と夫
第一ペテロ3章1~7節

1.序論

みなさま、おはようございます。これまで当教会では毎週サムエル記から講解説教を行い、月末のみ新約聖書から、現在は第一ペテロから説教をしております。今日は月末ではないのですが、来週の説教は矢田洋子先生がしてくださいますので、今日は一週早めて第一ペテロからお話しさせていただきます。

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アブシャロムの死
第二サムエル18章1~33節

1.序論

みなさま、おはようございます。これまでサムエル記を読み進めて参りましたが、今日の箇所はサムエル記の中の一つのクライマックス、少なくとも後半の部分では最大の山場ともいえる箇所です。サムエル記の後半部分のテーマは「ダビデ家の崩壊」でした。ダビデ家といっても王朝としてのダビデ家ではなく、家族としてのダビデ家です。ダビデ王朝は存読したけれど、ダビデの家族は崩壊してしまった、そういう哀しい物語です。

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トロイの木馬
第二サムエル17章1~29節

1.序論

みなさま、おはようございます。しばらくイースター関連で新約聖書からメッセージをして参りましたが、今日は久しぶりにサムエル記からのメッセージに戻ります。今日の説教タイトルは「トロイの木馬」ですが、これは古代ギリシアの故事から取られたことばで、敵にスパイを送り込んで内部から崩壊させるという話です。そして本日の聖書箇所は、まさにそのような内容になっています。

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キリストの模範
第一ペテロ2章18~25節

1.序論

みなさま、おはようございます。私たちは毎週サムエル記を読み進めて参りましたが、月末だけは新約聖書からメッセージさせていただいております。今は第一ペテロを読み進めておりますので、今朝も第一ペテロから学んで参りましょう。

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エマオの途上
ルカ福音書24章13節~32節

みなさま、イースターおめでとうございます。今日は主イエスが死者の中からよみがえられたことを祝う、キリスト教における最も大切な主日です。今朝は、ルカ福音書の復活後における大変有名な物語、「エマオの途上」についてお話しします。この話は大変有名なので、イースター説教で取り上げられることが多いのですが、私も二年前のイースターに取り上げています。私がこの教会にきて五年目で、同じ箇所から説教するというのは今回が初めてになりますが、二年前の説教とは違う視点からこの箇所を読み解いて参りたいと思います。

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