反乱の後に
第二サムエル19章1~30節

1.序論

みなさま、おはようございます。2023年の7月からサムエル記の講解説教を始めましたので、この6月で二年が経ったわけですが、いよいよサムエル記の説教も今回を含めて残すところあと二回になります。サムエル記そのものはこの19章の後もまだ続いていきますが、サムエル記の主人公であるダビデの生涯という意味では、このアブシャロムの乱を一つの区切りとしてよいと考えています。ですから今日の話でアブシャロムの乱について振り返り、次回の説教ではダビデの生涯の全般を考えて、サムエル記の説教を終えるということです。

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主の後ろに従う
マルコ福音書8章31節~34節

矢田洋子

「私の後ろに従って来なさい」とイエスさまが言われたのは、福音宣教の旅をするイエス・キリストが最初に弟子たちに受難予告をしたその場面でした。イエスさまは、今ここで、初めてご自分の救い主としての使命を、弟子たちにはっきりとお話になりました。ご自分が苦しみを受けて排斥され殺されるということ、そして復活するということ、それこそがご自分の使命なのだということを、弟子たちにここで初めてはっきりとお話しになりました。

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妻と夫
第一ペテロ3章1~7節

1.序論

みなさま、おはようございます。これまで当教会では毎週サムエル記から講解説教を行い、月末のみ新約聖書から、現在は第一ペテロから説教をしております。今日は月末ではないのですが、来週の説教は矢田洋子先生がしてくださいますので、今日は一週早めて第一ペテロからお話しさせていただきます。

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アブシャロムの死
第二サムエル18章1~33節

1.序論

みなさま、おはようございます。これまでサムエル記を読み進めて参りましたが、今日の箇所はサムエル記の中の一つのクライマックス、少なくとも後半の部分では最大の山場ともいえる箇所です。サムエル記の後半部分のテーマは「ダビデ家の崩壊」でした。ダビデ家といっても王朝としてのダビデ家ではなく、家族としてのダビデ家です。ダビデ王朝は存読したけれど、ダビデの家族は崩壊してしまった、そういう哀しい物語です。

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トロイの木馬
第二サムエル17章1~29節

1.序論

みなさま、おはようございます。しばらくイースター関連で新約聖書からメッセージをして参りましたが、今日は久しぶりにサムエル記からのメッセージに戻ります。今日の説教タイトルは「トロイの木馬」ですが、これは古代ギリシアの故事から取られたことばで、敵にスパイを送り込んで内部から崩壊させるという話です。そして本日の聖書箇所は、まさにそのような内容になっています。

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キリストの模範
第一ペテロ2章18~25節

1.序論

みなさま、おはようございます。私たちは毎週サムエル記を読み進めて参りましたが、月末だけは新約聖書からメッセージさせていただいております。今は第一ペテロを読み進めておりますので、今朝も第一ペテロから学んで参りましょう。

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エマオの途上
ルカ福音書24章13節~32節

みなさま、イースターおめでとうございます。今日は主イエスが死者の中からよみがえられたことを祝う、キリスト教における最も大切な主日です。今朝は、ルカ福音書の復活後における大変有名な物語、「エマオの途上」についてお話しします。この話は大変有名なので、イースター説教で取り上げられることが多いのですが、私も二年前のイースターに取り上げています。私がこの教会にきて五年目で、同じ箇所から説教するというのは今回が初めてになりますが、二年前の説教とは違う視点からこの箇所を読み解いて参りたいと思います。

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足を洗うイエス
ヨハネ福音書13章1節~20節

みなさま、おはようございます。今日は、「棕櫚の主日」と呼ばれる日曜日です。それは、今から二千年前、主イエスが最後の一週間を過ごすためにエルサレムに入城されたことを覚え、記念する日です。人々は棕櫚の枝を振って「ホサナ、ホサナ」と叫びながらイエスを歓呼の声で迎え入れました。しかし、その数日後にイエスは逮捕され、十字架に架けられます。エルサレムでイエスが過ごした一週間の中で、それぞれの日に実際に何が起こったのかを正確に再現するのは容易ではありません。しかし、確かなことは、イエスが十字架に架かられる前夜、つまり木曜日の夜にイエスと弟子たちとの間で最後の晩餐が持たれたことです。今日はその時の出来事についてのお話です。

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ダビデの信仰
第二サムエル16章1~23節

1.序論

みなさま、おはようございます。本日は2025年度の最初の礼拝になります。私が当教会に遣わされて五年が経ちました。この五年間、様々な困難もありましたが、皆で力を合わせて歩んでこられたことは、主の大いなる恵みでした。そして今日もサムエル記を読んで参りましょう。

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自由の用い方
第一ペテロ2章9~17節

1.序論

みなさま、おはようございます。今日は2024年度の最後の礼拝です。私事になりますが、私が当教会に赴任したのが2020年の4月ですので、まるごと五年が経ったことになります。あっという間の五年間でしたが、同時に当教会には本当にいろんなことがありました。また、世界を見渡しても、2020年以降にはコロナのためのロックダウンや、ウクライナ、中東ガザでの紛争における悲惨なニュースが毎日のように飛び込んできて、心穏やかでは済まされない日々が続きました。そんな中でも、当教会がたゆまず歩んでこれたことについて、みなさまに、そして何よりも主に感謝いたします。

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