1.序論
みなさま、おはようございます。第一サムエル記上も、いよいよ残すところあと三章となります。サムエル記上はサウル王の死をもって終わりますが、それは同時にダビデがその次の王となっていくことが決定的になる時でもあります。しかしそのダビデは、なんとイスラエルの敵であるペリシテ軍の傭兵となっています。ダビデはイスラエルの王となるためにはペリシテ軍を離れなければなりませんが、しかし今やダビデはそのペリシテ軍の一員としてイスラエルを攻撃することが求められています。このジレンマをダビデがどう脱するのか、その顛末を今回の箇所は記しています。
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