みなさま、おはようございます。今日は召天者記念礼拝ですので、それにふさわしいメッセージをしたいと願って、準備してまいりました。説教には、大きく分けて二つの種類があります。一つは講解説教と呼ばれるもので、エレミヤ書や第一コリント書簡など、聖書の一つのテクストを数か月かけて、場合によっては数年かけてじっくり学んでいくという形の説教です。これは聖書テクストに沿って、聖書そのものに語ってもらおうという、そういう説教です。それに対し、もう一つの説教の種類とは「テーマ説教」と呼ばれるものです。ある一つのテーマ、主題について語る説教ですので、一つの聖書箇所にとどまらず、聖書全体を広く見渡しながら、一つのテーマについて深く考えていくのです。そして今日の説教はテーマ説教です。ですから今日お読みいただいたヘブル書12章1-3節は今日のメッセージにとってとても大事な箇所ではありますが、この箇所の以外の場所もいろいろ見ていきます。そして、今日の説教で考える中心的な問題とは、私たちここに集う礼拝者と、かつてここで共に礼拝を守っていたけれど、すでに天に召された兄弟姉妹たち、この両者の関係をどう考えるのか、ということです。今日は先に天に召された方々を思い起こす日ですが、そのことにどんな意味があるのかを考えていきたいと思います。
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